~函館競馬場の構造を正しく理解する~
出遅れてもゆるっと競馬備忘録
ダルメ「びーぼっ、大変や!」
びーぼ「どうしたんですかっ?」
ダルメ「鎌倉幕府がイイハコ(1185)になってしまった!娘が、なんやイイハコ、イイハコ、と言うからクラブでもいったんか?と思ったら…鎌倉幕府の話や!と言い出したんや!鎌倉幕府はイイクニ(1192)やろ?」
びーぼ「えっ、ダルメさん知らなかったんすか?2010年代前半から「1185年に武家政権が成立した」のでイイハコ(1185)で教えるほうがスタンダードになりつつあるんですよ!ちなみに娘さんまだ小学生ですよね…いくら”ハコ”って言ったってクラブなんか行かないでしょ?」
ダルメ「そっ、そうなのか!昔の常識が今は違うってことやな?でもなんか競馬でも最近感じてるあれやな?…”函館競馬は洋芝だから時計がかかると習ったのに、芝の短距離やと前半3ハロンで33秒台が連発してる”のと同じ感じやな…あ…ああ…」
びーぼ「ええっ!(違う、違う、違う…ダルメさん…全然違う!そんなの学校で習わない…)」
もうすでに開催が始まっちゃってますが、愛しのダルメさんのために函館競馬場の特徴を調べていきましょう!
函館芝コースの特徴
① JRAで最も直線が短い
函館芝の直線はAコースで262.1m(Bコースは262.1m,Cコースは264.5m)しかありません。
他の競馬場と比較すると……
- 東京:約525m
- 阪神外回り:約474m
- 京都外回り:約403.7m
- 函館:約262m
一目瞭然ですね。「直線だけで差し切る競馬はかなり難しい」ということです。
そのため、
- ✅ 4コーナーで5番手以内
- ✅ 残り600m(3コーナー付近)から加速できる
こういう立ち回りの上手い馬が圧倒的に有利になります。
② 洋芝なのでパワーが必要
これが函館最大の特徴。本州の野芝と違い、寒冷地仕様の「洋芝」が使われています。
洋芝は野芝より根付きが深く、クッション性が高い、
また、水分を含んで葉が柔らかく、粘り気があるため、
馬の脚が沈み込みやすい、タフで時計が掛かる
という特徴があります。
そのため、スピードだけでは押し切れません。
狙いたいのは、
- パワー型・持続力型
- 欧州血統( 特にサドラーズウェルズ系やロベルト系などの欧州色の強い血統は要注目 )
- 洋芝実績、または重馬場実績がある馬
③ 「平坦競馬場」だけど、実は罠がある
函館の高低差は3.5m
数値だけ見ると「やっぱり平坦じゃん」と思うかもしれませんが、実は見た目以上の起伏があり、巧妙な構造になっているんです。
この3.5mの高低差が、
- 2コーナーから3~4コーナーにかけて緩やかに上り、
- 4コーナーから直線半ばまでは緩やかに下り、その後ゴールまでは平坦
という形状になっているんです。
「どうせ平坦だし〜」と向正面で一気に位置を押し上げようとすると、地味な上り坂でスタミナをロスします。
この絶妙な高低差のせいで、単純な瞬発力勝負になりにくいのです。
④ スパイラルカーブで外に振られやすい
函館は3〜4コーナーに「スパイラルカーブ」を採用しています。
これは「コーナーの入り口(3角)は緩やかだけど、出口(4角)に向かってカーブがきつくなる」という設計。
コーナーでいかにスピードを維持するかが重要で、先行馬が有利になりやすい傾向があります。
だからこそ、「4角でインをロスなく立ち回れる馬」や「強引に4角先頭で粘り込める馬」がそのまま押し切るケースが多くなります。
馬券で一番重要なこと「位置取り > 上がり性能 (特に1200m~1800mでは) 」です。
東京なら「上がり33秒台!」で直線一気のごぼう抜きが届きますが、函館は「4角どこにいた?」の方が圧倒的に大事。
上がりの速さよりも、前々に付けられる器用さを重視しましょう。
開催前半と後半の違い
前半(開幕週〜2週目)
- 芝が綺麗で絶好のコンディション
- 内ラチ沿いを走れる馬が圧倒的有利
- 前残り多発!
👉 逃げ・先行天国になりやすいです。
後半
- タフな洋芝がさらに傷む
- 内ラチ沿いがボコボコに荒れる
- 外差しが届き始める
👉 ここで馬券を外す人が多い!
「函館だからとにかく前!」と思い込んでいると、馬場の荒れた後半戦で外から飛んでくる差し馬にやられます。開催時期に合わせた柔軟な見極めが必要です。
💡 馬券的な影響と狙い目
開催後半は、それまで内前で無双していた人気馬が荒れた内ラチ沿いで失速し、外の綺麗な馬場を通った「外枠の差し馬」が穴をあけて激走するシーンが急増します。
特に狙いたいのは、
- 外差し・追い込み馬
- 荒れた内を避けて走れる差し馬
- 前走、直線の長いコース(東京・新潟など)で差し損ねて評価を落としている馬
- 洋芝適性・重馬場適性が高くてバテないスタミナ型
前半戦の「前残り」のイメージがファンに残っているうちこそ、外差しへのガラリ一変を狙った高配当のチャンスです!
あと、ダルメさんも言ってましたが、実はここ数年、多くの競馬ファンが同じことを感じています。
「函館=洋芝=時計が掛かる」
というイメージが昔ほど当てはまらなくなってきているということです。
なぜ33秒台が普通に出るのか
一番大きいのは
芝の品種改良と管理技術の向上
です。
昔の函館や札幌の洋芝は、
- 芝丈が長い
- クッションが深い
- 水分を含みやすい
ため、とにかく時計が掛かりました。
しかし近年はJRAが芝管理をかなり進化させています。
結果として
- 開幕週の芝状態が非常に良い
- 馬場が均一
- 路盤も安定
していて、昔ほど重たい馬場ではありません。
馬が速くなった
これもかなり大きいです。
最近の競走馬は
- 育成技術向上
- 栄養管理向上
- 調教施設の進化
によって、絶対能力そのものが上がっています。
20年前の函館なら
前半34.8秒
でも速い流れでした。
今は
33.5~33.9秒
くらいは普通に見ます。
特に短距離戦は別物
函館1200mは先行争いが激しく、
開幕週は馬場状態も良いため前半3ハロンが非常に速くなりやすい。
そのため
前半3F
33秒台前半
というラップは珍しくありません。
でも重要なのは
前半は速いのに上がりは掛かる
こと。
例えば
前半33.5
後半35.5
みたいなレース。
東京なら
前半34.5
後半33.5
みたいなレースもあります。
ここが洋芝らしさです。
馬券的には・・・
昔の感覚で
❌「洋芝だから時計が掛かった方がいい馬を買う」
ではなく、
⭕「速い流れでも最後まで減速しない馬を買う」
に変わってきています。
つまり今の函館は
“重い東京”ではなく”消耗戦になる中山1200m”に近い
と考えた方が馬券は当たりやすい印象ですね。
次回は「競馬でよく言われる金言格言パート2」をテーマにしたいと思います!お楽しみに!

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