【第14話・後編】最近の競馬格言!?「古馬混合戦が始まるこの時期(6月~)は3歳馬強し?」| 古馬混合戦は3歳馬独壇場ってホントなの?

競馬コラム

~2019年の降級制度廃止がもたらした影響~

出遅れてもゆるっと競馬備忘録

ダルメ「なるほど、なるほど…俺は降級制度廃止の背景も考えず、ただひたすら”古馬強し!”と自己暗示をかけていたからここ数年大幅な赤字決算になっていたんやな!」

びーぼ「それはダルメさんの”草予想”、いや”ク〇予想”のせいですよ…」

ダルメ「…こらっ!傷口に”ジョロキア”を塗るようなことはやめなさい!俺の予想ほど環境にやさしいものはない!」

びーぼ「…それはそれとして、新人君たちの洗練した競馬理論に負けないよう、数字をしっかり拾ってデータでも検証してはいかがですか?」

ダルメ「よくぞ言ってくれました!先生っ!びーぼ君が数字をひろいまーす!そーだそーだ、びーぼがひろえ!」

びーぼ「小学生かっ!…もうすでに数字を拾ってますよ!こちらです…」

6月から始まった3歳古馬混合戦

2026年は開幕2週終了時点で、3歳馬が圧倒的な存在感を見せている。

対象となった45レースのうち、なんと30レースを3歳馬が勝利。勝ち馬占有率換算では66.7%に達した。

出走頭数ベースで見ると3歳馬は217頭。

全体608頭の35.7%しかいない。

つまり、

「出走馬の3分の1しかいない世代が、勝利の3分の2を持っていった」

ことになる。

なぜ3歳馬が強いのか?

理由はシンプルで、「成長曲線の差」と「斤量の恩恵」にある。

古馬は能力がほぼ完成している一方、3歳馬は春から夏にかけて急激に成長する時期。そして、まだ成長途上であるぶん、古馬相手の混合戦では斤量面でかなり軽い斤量を設定されている。

この「成長」と「斤量恩恵」がカチッと噛み合うため、

「前走まで3歳同士の1勝クラスで苦戦していた馬が、古馬相手になるといきなり通用する」

ケースが毎年のように見られるのだ。

芝よりもダートで顕著

今回のデータを芝・ダート別で見ると、

  • 芝:21レース中13勝(勝ち馬占有率61.9%)
  • ダート:24レース中17勝(勝ち馬占有率70.8%)

ダートの方がさらに優勢だった。

一般的にはダートは馬格や筋力が完成した古馬が有利と言われるが、近年はダート路線の整備などもあり、早い時期から活躍する3歳馬が増えている印象を受ける。今年もその傾向が数字にハッキリ表れていると言えそうだ。

1勝クラスでは圧倒

特に目立つのが1勝クラス。

  • 芝1勝クラス:14レース中10勝(勝ち馬占有率71.4%)
  • ダート1勝クラス:15レース中12勝(勝ち馬占有率80.0%)

ダート1勝クラスに至っては勝ち馬占有率80%となっており、確率で言えば「5レース中4レース」を3歳馬が勝っているという、とんでもない計算になる。

夏競馬の序盤において、「実績のある古馬だから安心」という考え方は非常に危険かもしれない。

2勝クラスではやや落ち着く

一方で2勝クラスになると、毛色が変わってくる。

  • 芝2勝クラス:7レース中3勝(勝ち馬占有率42.9%)
  • ダート2勝クラス:8レース中5勝(勝ち馬占有率62.5%)

1勝クラスほどの無双状態ではない。

2勝クラスには既に上のクラスを経験していたり、混合戦の戦い方を知っている実力派の古馬が多くなるため、3歳馬も能力差だけで簡単に押し切るのは難しくなるのだろう。

📊 開幕2週間の3歳馬「馬券占有率」まとめ

  • 出走頭数シェア:全608頭中217頭(35.7%)
  • 勝ち馬占有率(勝率):45レース中30勝(66.7%)
  • 連対馬占有率:全90頭(1レース2頭×45)中49頭(54.4%)
  • 3着内馬占有率:全135頭(1レース3頭×45)中69頭(51.1%)

さらにこの占有率を「クラス別」に分解すると、私たちが夏のローカル競馬でどのレースに全力を注ぐべきかがハッキリ見えてきます。

① 1勝クラス:馬券の半分〜7割を3歳馬が占有!

芝1勝クラス:勝ち馬占有率71.4%

ダート1勝クラス:勝ち馬占有率80.0%

1勝クラスはまさに3歳馬の独壇場です。ダート1勝クラスにいたっては、勝ち馬の8割が3歳馬。「今開催の1勝クラスは、古馬ではなく3歳馬が馬券の中心(シェアの過半数)を占める」という前提で馬券を組み立てるのが、2026年夏の鉄則になりそうです。

② 2勝クラス:一気に古馬がシェアを奪い返す

芝2勝クラス:勝ち馬占有率42.9%

ダート2勝クラス:勝ち馬占有率62.5%

一方で、2勝クラスになると風向きが変わります。芝の勝ち馬占有率は42.9%まで落ち込み、過半数を古馬に奪い返されます。ダートは62.5%と一見高く見えますが、1勝クラスほどの圧倒的なシェアではありません。2勝クラスには上のクラスを経験してきた実力派の古馬が多くなるため、3歳馬が簡単にシェアを独占できなくなっているのが分かります。

現時点での結論

「占有率」という指標で因数分解して見えた、2026年夏競馬序盤の正しい身の振り方はこちらです。

  • 1勝クラスは3歳馬が馬券のシェアを独占。逆らうにはかなりの勇気が必要な数値!
  • 2勝クラスは古馬が意地を見せてシェアを奪い返す。3歳馬の過信は禁物!

ただしサンプルはまだ45レース。

今後、夏競馬が進むにつれて古馬側の巻き返しや、3歳馬の斤量差縮小(夏から秋にかけては世代間の斤量差が段階的に見直されるため)による変化も考えられる。

まずはこの驚異的な数字がどこまで維持されるのか。

私、びーぼがダルメさんに真っ当な草予想を楽しんでもらうために、引き続き毎週追いかけていきますね!

※この検証は2026年夏競馬終了(9月上旬)まで毎週更新予定です。

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