~2019年の降級制度廃止がもたらした影響~
出遅れてもゆるっと競馬備忘録
びーぼ「…メさん…ルメさんっ、ダルメさん!起きてくださいーい!」
ダルメ「…」
びーぼ「ダルメさんっ!しばらくこの資料室(ブログ)にも研究室(休憩室)にも来ないで何やってたんです?」
ダルメ「びーぼ、君、僕の部下なのに何も知らないの?俺、新しいプロジェクトの立ち上げの命令を受けて大忙しやったんや!」
びーぼ「どおりでオフィスにいたり、いなかったり…ダルメさんそんなすごいことやってたんですね!」
ダルメ「…(普通は気付くでしょ…びーぼ、たまに異世界人になるからな)」
びーぼ「ところでその新しいプロジェクトは順調なんですか?たしか…若手の社員と進める役員肝いりのプロジェクトですよね?」
ダルメ「よくぞ聞いてくれました!ただ…もうだめです!奴らはパラレルワールドの住人です!”昭和原人”の俺とはコミュニケーションがとれません!」
びーぼ「昭和原人?そんな”原人”いましたっけ?何があったんすか?」
ダルメ「話せば長いぞ、いいのか?東京ドーム4個分くらい…」
びーぼ「はいはい!もういいです!どーせこんな感じですよね…新人たちはやりたくない仕事をタイパだなんだと言いながら、さも無駄であるかのような主張を繰り返す一方、やりたい仕事にはどんどん『こうしたほうがいいです!』、と言い出す始末。ただ、実際、そのポジティブな発言の内容が的外れ…困ったダルメさんは『仕事だから文句言わないで黙ってやらんかいっ!』的な威圧…彼らとの溝は深まるばかり…」
ダルメ「お前…ほんとの異世界人なのか?まるで見てきたような…」
びーぼ「何年ダルメさんの部下やってると思ってるんですか?ダルメさんのことならなんでもお見通しですよ!」
ダルメ「びーぼ!おまえってやつは…ううっ…」
びーぼ「なんでも話してくださいよ!少なくとも僕のほうが年齢が近いし、彼らの気持ちもわかりますから…」
ダルメ「ありがとう、おまえ、ほんとにいいやつだな…ただね…お前の予想…全然的外れやわ…」
びーぼ「えっ…」
ダルメ「確かにそんな雰囲気にもなったがな…ある日俺がオフィスで競馬新聞広げてたらな、そこに集まってきたあいつらと競馬談議で盛り上がってな…あいつらの競馬理論がとてもすごくて、俺の”草予想”、あえて”草予想”と呼ばせてもらうが、とてもショボく感じて…その後なんかコミュニケーションがとりづらくなってしまったんよ…ただプロジェクトは順調よ!」
びーぼ「『順調よ!』じゃねええええっ!なんでもお見通しって言った僕がめっちゃショボいじゃないですか!そもそもオフィスで競馬新聞広げるとか…」
ダルメ「というわけで、この時期伸び盛りの”若い子(3歳馬)”が本当に優秀なのかどうか調べていこか、しょぼびーぼっ!」
びーぼ「もーいいです、”しょぼハラ”で訴えます!」
2019年の降級制度廃止と3歳馬斤量優遇措置
① 降級制度とは何だったのか?
2018年までは、夏競馬が始まる6月に4歳馬の収得賞金が半減され、多くの馬が1つ下のクラスへ降級していました。例えば、
- 1000万下 → 500万下
- 1600万下 → 1000万下
といった形です。
そのため夏競馬の条件戦は、「春まで上級クラスで戦っていた4歳降級馬」が大量に出走し、実質的に能力上位馬が下級条件を走る構図になっていました。
② 2019年に降級制度が廃止
2019年夏競馬から降級制度は廃止されました。
一度クラスが上がると原則として下のクラスへ戻れなくなり、名称も以下のように変更されました。
- 500万下 → 1勝クラス
- 1000万下 → 2勝クラス
- 1600万下 → 3勝クラス
JRAの狙いは、
- クラス分けを分かりやすくする
- 同じ実力帯の馬同士を走らせる
- 上級条件戦を充実させる
ことでした。
③ 最大の恩恵を受けたのは3歳馬
降級制度廃止によって最も得をしたと言われるのが3歳馬です。
それまで6月の条件戦では、「軽斤量の3歳馬」と「能力上位の降級4歳馬」が激突していました。
しかし2019年以降は強力な降級馬が消滅。その結果、3歳馬は斤量面の恩恵を最大限に受けられるようになりました。
④ 6月から始まる3歳馬の斤量優遇
古馬混合戦では3歳馬に世代間ハンデが与えられます。
例えば芝の古馬混合戦(6月開催の一般的な別定戦)では、
- 3歳牡馬:55kg
- 古馬牡馬:58kg
というケースが一般的です。つまり3歳馬は古馬より3kg軽い斤量で出走できます。
牝馬ならさらに2kg軽くなり、
- 3歳牝馬:53kg
- 古馬牡馬:58kg
という5kg差になるケースもあります。
⑤ なぜ6月から3歳馬が強くなるのか?
理由は大きく3つあります。
- 成長力:春のクラシックシーズンを終えた3歳馬は急激に成長する時期であり、古馬との能力差が一気に縮まります。
- 斤量差:古馬より3〜5kg軽い点。競馬では「斤量1kg=約1馬身の差」と言われることもあり、非常に大きなアドバンテージです。
- 降級馬の消滅:2018年までは目の前に立ちはだかっていた4歳降級馬がいなくなりました。2019年以降は「軽い斤量+相手の弱体化」という二重の恩恵を受けています。
⑥ 馬券戦略への影響
2019年以降の夏競馬では、クラスごとに以下のような考え方が有効になりました。
- 1勝クラス:まずは3歳馬を馬券検討の中心に置く
- 2勝クラス:3歳の上位人気馬を重視
- 3勝クラス:クラシック路線を歩んできた組は特に注意
特に函館・札幌・福島・新潟・小倉といった夏のローカル開催では、「軽斤量の3歳馬」が毎年のように好成績を残しています。
次は2026年の直近の数字を検証してみたいと思います。
(後編に続く)

コメント